エッセイ

エッセイ

単純です

 私自身はよく「単純な人ですね」と言われますが、物事を単純にシンプルに考えることはとても大切なことだと思っています。大切な法則に限って、すごく複雑そうに見えて実はとても単純だったりするものです。これからこの限られた書面の中で、クリスチャンが皆さんに伝えようとしている福音の中身について、単純にご紹介したいと思います。
 皆さんの中には、聖書について「難しい」「わからない」と感じている方もいると思います。また福音集会に出席したものの、何を言っているのかさっぱり理解できない、という方も少なくないでしょう。でも大切なポイントはわずかであり、難しいことではありません。4つに分けてお話しますと次のようになります。

  • 本当の神様が存在するということ
  • 人間には生まれもった罪があるということ
  • その罪に応じたさばきが死後にあるということ
  • そのさばきに対して、神様は救いを用意しているということ   この4点です。

このたびは一番目の「本当の神様が存在するということ」について、お話したいと思います。
 世間一般では、日常生活の中で神様を意識した生活はされていないと思います。ですが私たちの日常生活の中には、神様なしには説明がつかないことがたくさんあります。
身近なところでお話しすると、あなたの心臓は誰が動かし始めたのですか?心臓は毎日休むことなく、血液を体中に運ぶポンプの役割をしています。でも心臓は永遠には動きません。お母さんのお腹に中にいる胎児はお腹の中では肺で呼吸していないのに、お腹から出たとたんに肺で呼吸を始めます。とても神秘的ですが、神様の存在なしに誰がこれを説明できますか?
 時代を超えて人種、民族を超えて唯一本当の神様が存在するのです。自然の中にも宇宙にもしっかりとした秩序があり、法則が働いています。自然の秩序や法則は誰が保っているのでしょうか?神様以外に説明のしようがないのです。聖書にはこう書かれています。「私たちは、神の中に生き、動き、また存在しているのです。」(使徒17.28
私たち人間がたとえ神の存在に気がつかなくてもそれによって神はいないと言いきることはできません。私たちは神の中に生かされており、神の手中にあるものです。人の手で創った偶像や、私たちの目で見ることのできる生物や物体は決して神ではありません。あなたに命を与えこの世界を保っているお方こそ真の神様です。福音を理解するうえで最も基本となるのは本当の神様の存在を知るということです。この続きは次回にてお話したいと思います。